じめじめした季節に、心も体も流されないために ――梅雨と気温上昇が心身に与える影響と、その整え方――
- akiyama340
- 9 時間前
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メンタルウェルネス便り 第12回

梅雨の季節を迎えましたが、ここ最近は晴れの日が続いています。とはいえ、これからじめじめとした日が増えるこの時期、なんとなく体がだるい、気分が晴れない、という経験をされる方は少なくありません。
実はこれ、気のせいでも怠けでもなく、季節の変化が心身に与える、れっきとした生理的な反応です。
●「梅雨どき不調」のしくみ
この時期に体調を崩しやすいのには、主に二つの要因があります。
一つ目は気圧の変化です。 低気圧が続くと自律神経のバランスが乱れ、眠気・だるさ・頭痛といった症状が現れやすくなります。
近年「気象病」「天気痛」として注目されており、特に片頭痛持ちの方や、過去に怪我をしたことがある方は影響を受けやすいとされています。
二つ目は日照時間の減少です。 雨や曇りの日が続くと太陽光を浴びる機会が減り、気分の安定や意欲に関わる神経伝達物質「セロトニン」の分泌が低下します。
実は6月は、5月の連休明けに続いて「メンタル不調の相談が増える時期」として産業保健の現場でも知られています。
「なんとなく気分が晴れない」状態が続いても、それは季節の影響である可能性が高く、自分を責める必要はありません。
「今日は梅雨だから仕方ない」と外部に原因を帰属させる視点を持つだけで、心の負荷はずいぶん軽くなります。これは認知行動療法でいう「認知の切り替え」の一つです。
対策としては、晴れた日を逃さず外の光を積極的に取り込むことが効果的です。昼休みに少し外へ出る、窓際で食事をとる——小さな習慣がセロトニンの分泌を助けます。
雨の日が続くときは、室内でのストレッチや軽い体操でも同様の効果が期待できます。一定のリズムで体を動かすことがポイントです。
●熱中症は「気づかないうちに」始まっている
6月は体がまだ暑さに順応していない、熱中症リスクの高い移行期でもあります。
めまいや大量の発汗といった身体症状だけでなく、気分の落ち込みや集中力の低下・イライラも、軽度の脱水や熱中症から起きることがある点に注意が必要です。
「なんとなく気分が悪い」は、水分・塩分不足のサインかもしれません。
予防の基本はのどが渇く前に水分をとること。成人が1日に必要な水分量は約2〜2.5リットルとされています。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく体温が下がりにくいため、通気性のよい服装や適切なエアコンの使用も大切な対策です。
●「6月の疲れ」を翌月に持ち越さない
4月の新年度スタートから6月まで、多くの方が知らず知らずのうちに疲労を蓄積させています。新しい環境への緊張が緩んでくるこの時期は、抑えていた疲れが一気に出やすいタイミングでもあります。
「急に気力が落ちた」「涙もろくなった」という変化は、心がやっと本音を出し始めたサインかもしれません。
産業保健の現場では、「疲れを感じてから休む」のでは遅いことがあるとよくお伝えしています。
週に一度「何もしない時間」をつくるといった「先手の休息」が、夏に向けた心身の貯蓄になります。
眠れない、食欲がない、気力が戻らない状態が2週間以上続くようであれば、かかりつけ医や心療内科・精神科、あるいは地域の相談窓口へ早めに声をかけてみてください。
じめじめした季節も、心と体の声に耳を傾けながら、無理なく乗り越えていきましょう。





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